知って得する豆知識。教えて！コーパス先生

第10回　冷房と暖房の仕組み
冷房と暖房も仕組みは同じです。
熱いところから冷たいところに移動する熱の性質を利用しています。

例えば氷を手のひらに置くと、溶けて手は冷たくなります。
これは手の温かさが冷たい氷に移るからです。

冷房は室内機で取り込んだ空気が熱交換器を通った時に熱を奪われ、冷たい風となって吹き出します。
また奪われた熱は室外機まで運ばれます。熱を運ぶのは冷媒という物質です。
室外機は熱を外に吐き出しています。
そして室外機を通った冷媒は冷たい状態で室内機に戻ってくるのです。
ところで冷媒は熱を逃がしやすいように圧縮して高温にします。
スプレー缶を噴射し続けると缶が冷たくなりますね。
それは、これまで圧縮されて気圧が高かった缶の中の気体が放出されて、缶の中の圧力が下がり気体が膨張して温度が下がるからです。

暖房は役割が反対です。
室外機で冷媒が外の空気から熱を奪います。
冷媒は室内機にその熱を運んで吹き出すことで部屋が暖められます。

ちなみに、設定温度は冷房だと設定温度より10～15度ぐらい低い温度の風で、暖房は同じくらい高い温度の風が出ます。