実際に通っていた生徒を何人か取り上げました。当時のエピソードを織り交ぜながら、特に印象 に残ったことなどを書いてみました。
大手製薬会社に内定が決まったA君のコーパスストーリー
A君は私立中学の二年生でした。周りは宇都宮高校や宇都宮女子高校をめざす人たちがほとんどです。
何人かは首都圏の難関校を目指していました。
A君は宇都宮北高校が目標でした。
成績は平均より少し低いくらい。
正直言うと目標高校の合格基準に達していませんでした。
しかし偏差値の低い高校を受けるのは恥ずかしかったようです。
そんな雰囲気が学校内にあったことをA君が教えてくれました。
結果から言うと、彼は宇都宮北高校に落ちました。
初めて味わった挫折だったようです。県立高校に落ちても、そのまま高校に進学できるので大したことないと、高をくくっていたかもしれ ません。
高校進学後はしばらく投げやりで、高校受験を振り返りたくなかったかもしれません。
A君自身が変わったと感じたのは、高校一年の秋、具体的に進学を意識する頃だったと思います。
文系か理系に行くかを選択しなければならず、A君は大学そして将来のことを真剣に考えるようになりました。
彼は今、大学院生です。
大手の製薬会社に内定も決まりました。
入社後は研究所に勤めるそうです。
A君はコーパス学院を高校進学と同時に退塾しました。
どちらかと言うと不真面目な生徒でした。
中学のころは頭が良いグループに入って、格好をつけたがっているように見えました。
周りが偏差値の高い高校を目指す中で、知りうる世界を斜に構えて見ていたかったんだと思います。
そして高校進学後もたまに連絡をくれました。
頑張って大学を目指している事や、プライベートの事も話してくれました。
大学院に合格が決まって帰省したとき、ご飯を一緒に食べに行きましたね。
私のことを相変わらず話しやすくて、楽しかったと言ってくれました。
しっかり成長してるなと嬉しかったです。
A君にとってコーパス学院は青春の1ページだったと言ったら大げさでしょうか。
第一志望の大学に合格したBさんのコーパスストーリー
Bさんは高校1年から三年間コーパス学院に通っていました。他塾で高校受験のときも教えました。
そして宇都宮中央女子高校に合格しました。
女子高は居心地が良かったようです。
進学先も女子大を第一志望にしました。
高校生活は、制服が不満だったことを除いて楽しかったようです。
女子校はいじめが酷いという噂をたまに聞くことがあります。
実際はBさんが知る限り、なかったようです。
お友達と休日にコンサートに行ったことを楽しそうに話してくれたことがあります。
韓国のアイドルやドラマの話など休み時間になれば、それぞれが男子の視線を感じる事なく自
由に過ごしていたようです。
体育の授業後は休み時間中に着替えなければならず、始業のチャイムが鳴った後も着替え中だと言って、男の先生を教室の外で待たせたこともあったと教えてくれました。
高校三年になると、大学進学を真剣に考え始めました。
夏休みは親と一緒にオープンキャンパスに行きました。
寮や学生限定のマンションなど具体的に話も聞いてきたようです。
英語が好きだったので国際関係の学部を選びました。
そして第一志望の大学に合格しました。
私にとっては初めての大学受験をする生徒でした。
合格発表まで落ち着きませんでした。
センター試験のは散々な結果だったので本当にほっとしました。
どの予備校の合否予想もDやE判定だったので、私は学部か大学を変えるように勧めました。
高校の担任からも志望先を変えるように言われたようです。
しかしBさんは志望校を変えませんでした。
私はBさんが志望校に合格したのは、それまでの努力があったからだと思います。
三年間、休まずに高校に通い続けて定期テストも上位の成績を残していました。
自分を勇気づける励みになったと思います。
二次試験で本来の力が出せたのはBさんの実力だと思います。
夏休みやゴールデンウィークなどの休暇中に出される学校の課題など、分からないところがあ
れば、分かりやすく教えました。
Bさんは数学が苦手でした。
私が数学の面白さについて話したとき、高校教師にも同じようなことを言われたんだと教えてくれました。
Bさんは韓国の音楽が好きで、テレビ番組をチェックするなどしているうちに、字幕を見ながらどんな内容のことを言っているのか分かるくらいにまでなりました。
大学2年のときに提携していた韓国の大学へ留学したこともその影響だったかもしれません。
仲良くなった韓国のお友達もできたと言っていました。
高校を自主退学したC君のコーパスストーリー
現在お店を経営しているC君は、中学3年の春からコーパス学院に通いました。夏期講習は同じ中学の同級生と一緒に来ました。
C君はなかなか成績が上がりませんでした。
高校入試が直前に迫ると、選択問題はどの記号が多いだろうなどと内容を読まずに解こうとしたりもしました。
高校は自主退学しました。
成人式を終えC君は、少し落ち着いたかなと思います。
当時は毎日が楽しければそれだけで満足でした。
学校に行けば仲間がいて、休み時間にふざけたり、授業中でもたまにふざけてみたり。
どうやって楽しく過ごすかを一生懸命に考えていたような気がします。
コーパス学院でも寝てしまったときがあリました。
そのとき友達に写真を撮られて、からかわれていましたね。
私は当時優しすぎたかもしれません。
C君は高校を辞めてから内心焦っていたと思います。
就職したり大学や専門学校に進学する同級生を見て、負けるもんかと思いながら頑張っているよ
うに思います。
高校を辞めてからは、しばらく父親の仕事を手伝ったりしていると聞きました。
夜間とか通信制の高校も選択できたと思いますが、C君は迷わなかったように思います。
仕事が忙しくて高校を辞めたことを後悔していないかもしれません。
やりたいことをして生きるのが一番です。
C君がこれまでの経験で得た教訓を大事にしていってほしいです。
でも、もし高校を辞めるかどうか迷っているアルバイトがいたとしたら、その人にはとりあえず卒業した方がいいってアドバイスしてください。
私は浪人して大学に行きました。
それから就職を何度か繰り返してきて、これまでの人生はずいぶん遠回りしているかもしれません。しかしその分「回り道」をしたことでどんな経験も無駄ではなかったとも思っています。
人生の中で受験は通過点の一つに過ぎませんが、大きな試練の一つでもあります。子供から大人へと成長しようと「脱皮」している彼らに手助けしてあげたいと考えています。
ぜひ一度ご連絡ください。
彼らの力になるべくご相談、ご質問等お待ちしています。
それから就職を何度か繰り返してきて、これまでの人生はずいぶん遠回りしているかもしれません。しかしその分「回り道」をしたことでどんな経験も無駄ではなかったとも思っています。
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